経管栄養=食べられなくなる、と思っていませんか?
ちょっと某ニュースの記事を見て思うところがあったので。
経管栄養、という言葉をご存知でしょうか?
経鼻栄養、胃瘻がよく知られていると思います。あとは腸瘻や食道瘻あたりでしょうか。
極論で言うなら、口から食べれない、食べると誤嚥リスクが高いので鼻や胃、腸や食道など口以外から栄養を摂ることです。
ただ、イコール一生口から食べられない、とは限らないのです。
確かに食べれない方もいます。一口食べただけでゴロゴロしたり、飲み込みが出来ない方など、とても食べるのは危険な方はいます。それは事実です。
しかし、中にはこれらをしていても食べられるようになる方もいます。もちろん、食べられる量は人それぞれです。お楽しみでゼリーくらいの方もいれば、3食食べられるようになり抜管に至る方も中にはいます。
とはいえ、胃瘻や食道瘻、腸瘻は身体に傷をつける行為であり、その後100%経口出来るとは限りません。経鼻経管栄養も、人間本来の食事方法とは違うものです。私も病院で働きながら、自分の家族なら…とジレンマに悩むことは正直あります。
正しい知識を得たうえでこれらの選択をしていただきたいと思います。可能であれば、ご本人にして頂ければ更に理想的です。分からなければ、病院スタッフに聞いてみて下さい。最近は医療者向けの入門書や一般の方向けの本もあります。
知ったうえで、皆様それぞれにとって最善の選択をして欲しいと願うばかりです。